「東大生だから就職余裕」は嘘。就活難易度は早慶と同じ

東大生はやっぱりいいところに就職するの?
学歴フィルターって未だにあるの?
この記事ではこういった疑問にお答えします。
なお内容は東大卒の筆者の経験をもとにしたものですが、個人的な主観が大いに入っています。

東大生の就職先

東大生の就職先と言うと、官公庁大企業といったイメージが強いです。
これは確かに間違っていません。
例えば株式会社ワンキャリアが調査した東大京大の2021年就職人気ランキングトップ30を見ても、上位には名の知れた外資企業や日経有名企業がずらりと並びます。
(出典はこちら
※このランキングは実際にその会社に入った人数ではなくその会社をお気に入りに登録した学生を集計しているとのことです。

筆者の友人の進路

実際に筆者の知人は、名のある日経企業に就職した人が多かったです。
具体的には、
筆者の知人たちの進路
・電通
・TBS
・楽天
・トヨタ
・東芝
・NTTデータ
・メガバンク
・NHK
・中央省庁
などなどです。

正直世間で思われているほど、外資系に入る人はそんなにいないんじゃないかと思います。
というか筆者の周りには一人もいませんでした。

とりあえず日経の大企業に入った人がなんだかんだ多かったですね。
ちなみに官僚の人気はそこそこの印象でしたね。
筆者の知人だと5、6人に1人官僚になったイメージでしょうか。
その他、博士課程に進学してアカデミックの分野に進む人も結構います。

学歴フィルターは本当にあるの?

さて一部で言われている学歴フィルターについて一言述べておきます。
就職に関して学歴を重視する意味がないことは、誰もが気づいています。

しかしいわゆる学歴フィルターは未だに存在するように感じました。
実は筆者も一度は、民間企業に就職しました。

内定後に人事のそこそこ偉い人が、
「別に高学歴だからといって仕事ができるわけではないのは承知している。けど、学歴が高い人をそれなりの数採用するようになっている。」
とそれとなく言ってました。

その時は、
「レベルの高い大学に通っている人材は優秀な人とのつながりを持っている可能性が高く、そこに期待している」
とかなんとか言ってたような気がします。

本当の理由はよく分かりませんが、人事部の新卒採用活動の評価基準として
「どこどこの大学から何人、このレベルの大学からは何人」
というような枠が決まっている場合もあるのかもしれません。

ちなみにその会社は数年前に、学歴フィルターの存在がネット上で実しやかに囁かれていた企業です。
やはり火のないところに煙は立たないということでしょうか。

早慶と東大は就活難易度同レベル

ちなみに東大だからといってめちゃくちゃ就職が楽なわけではなく、早慶と難易度はそんなに変わりません。
先ほど、うっすらと未だに学歴フィルターが存在するという話をしました。

このフィルターが果たす役割はいわゆる足切りです。
つまり、ある程度の大学名を引っさげて一旦このフィルターを突破すれば、そこからさきは実力勝負ということになります。

そして早慶レベルであれば、学歴だけで落とされる事はそうそうありません。
つまり結局東大だろうが早慶であろうが、学歴フィルターで落ちることがない以上、就活の難易度はほとんど変わらないと考えて良いと思います。

なお、これは文系就職の場合に限り、かつかなり主観的な話なので注意してください。

結論として、学歴フィルターは未だに存在するが、昔に比べるとその効力は非常に弱い、と言えそうです。
そもそも東大生の学歴は親の経済力が影響しているという話もあります。

経済格差の再生産という観点からも、やはり学歴フィルターは無くすべき、というのが社会トレンドですよね。

大企業に就職してから後悔するケースも多々

さて、なんだかんだ「いい企業」に入っている東大生ですが、その後の社会人生活が順風満帆とは限りません。

むしろ、社会人生活が始まった後、辛い思いをしている人だって沢山います。
筆者の身の周りの例だと、いわゆるJapanese traditional Company( 硬直的な日経大企業の意味)に入った人は、会社の歯車でしかない自分の在り方に苦しむ確率が高いような気がします。
また、体育会系の社風に合わず「上司の知能が低すぎる」「ストレスやばすぎて耳鳴りすげえ」と1日3回は愚痴ツイートしている同期もいます。

社会に入ってからの満足度は、会社名とはあまり関係ありません。
会社に行けば、当然周りも同じ会社に入っている人しかいないわけで、別に会社名が自慢できるわけでもありませんよね。

名の知れた会社に入ったかどうかよりも
・仕事内容が面白いかどうか
・人間関係が良いかどうか
この2点によって満足度か別れてくるケースが大半です。
しかもこれって結構運で決まるので、なかなか難しいんですよね笑

偏差値は社会に出てからは無意味

最後に一つ付け加えておくと、受験の時の偏差値は社会出てからはほとんど無意味です。

中途半端に知識があったり、論理的な思考力があることよりも、仕事に対する熱量の方がずっと重要ですね。
(この辺のことは、もうすでに散々他の人が述べているのでこれではあまり深掘りしません。)

実際にアカデミアの世界ですら、テスト勉強がただできた人よりも、ひたすら自分の仕事を追求しまくってる人の方が成功しているケースをよく見ます。
もし今あなたが就活生であれば、本当に自分が心から楽しめる職に出会えるといいですね。

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